ザ・ワイン・スパ
南米チリのミリャウエ渓谷にあるヴィック・チリは、禅の要素を取り入れた癒やしのスパリトリートで、南極やパタゴニア、アタカマ砂漠への冒険旅行の前後に立ち寄りたい場所だ。サンティアゴから車で2時間、ブドウ畑が広がる渓谷に建つリトリートに到着する。その近未来的な建築デザインや、室内に飾られたアート作品、環境への配慮、ホスピタリティから、ヴィック・チリは世界的な評価を得ており、
オーナーのアレクサンダー & キャリー・ヴィック夫妻の創造性あふれるホテルでは、親しい友人の家にいるようなパーソナルタッチの体験が出来る。ワイナリーとリトリートは、アンデス山脈を臨む丘の上に建ち、チタンとブロンズ、ガラスを使ったスタイリッシュな外観を目にすると、あたかもジェームズ・ボンドの世界に迷い込んだような錯覚に陥るだろう。
敷地内には、スパや最新鋭機器を備えたジム、渓谷を見渡せる絶景のインフィニティプールなどの設備がある。フィットネスや乗馬、ブドウ畑や湖をめぐるアウトドアトレッキング、マウンテンバイクなどで体を動かした後は、プールやヨガスタジオ、スパ自慢のワインバスでリラックスしよう。敷地内のブドウから抽出したレスベラトロールとポリフェノールを使用したバス & トリートメント製品は、緊張をほぐして筋肉痛を和らげ、さらにアンチエイジング、保湿、抗炎症作用も期待できる。冬には、ヘリスキーやスノーボードを楽しみ、ワインバスとリラクゼーションマッサージで寒さで疲れた体を癒すのもいい。ヘリスキーは用具も含め、ツアー会社が手配、昼食には敷地内のオーガニック菜園にあるレストラン、ラ・ウエルタのピクニックバスケットを持って行こう。レストランでは菜園で採った野菜がそのままテーブルに並ぶ「テロワール・トゥ・テーブル」で、シェフによるテイスティングや受賞歴のあるワインと料理のペアリングも楽しみの一つだ。
全22室の客室は、シックなスカンジナビアとモダンなイタリアのテイストが混ざった内装が施されている(アレクサンダーはノルウェー出身、キャリーはイタリア好きなため)。一方、うっそうとした木々に囲まれた、ガラス張りのバンガロー7棟は、プライバシーを完全に守りながら360度の壮大な渓谷の眺望が楽しめる。夫妻は最初のリトリートである、ウルグアイのエスタンシア・ヴィックのオープン当初から、10年以上にわたってアーティストと協力し、リゾートに合った没入感のあるオリジナル作品を客室や廊下に飾っている。これらの作品は、ワイン造りと芸術の意義に対して敬意を表したものだ。 www.vikwine.com/en/vik-hotel/