ザ・ランチ・イタリー
ザ・ランチ・マリブ創設者のアレックス & スー・グラスコック夫妻は、イタリア、ドロミテのローザ・アルピナホテル(現在はアマン提携ホテル)における期間限定コースの成功を受け、「結果にコミットした」ウエルネスリトリートのイタリア進出に乗り出した。8日間のオールインクルーシブプログラム(9,100米ドル/人、theranchmalibu.com)は、ストイックなプログラムに加え、パスタ、ワイン、カプチーノなどイタリアの美食の誘惑が加わり、目標を達成するのに困難が予想されたが、成功のカギとなったのは充実したスパトリートメントだった。
ザ・ランチ・イタリーの本拠地となったのは、ローマから車で50分のウエルネス・メディカル・リトリート「パラッツォ・フィウッジ」で、朝の4時間ハイキングから始まり、午後のフィットネスクラス、ヨガセッション、さらにスポーツマッサージと次から次へとカリキュラムが続く。しかしランチを早く済ませれば12時半から14時までの昼休みを使って、赤外線サウナやヒマラヤ塩ルーム、クナイププール、海のミネラルとマグネシウムを使ったタラソテラピーバスを利用したり、プールサイドで昼寝をしたりと広大な施設内で自由に過ごすことができる。追加料金を払えば、セルライトケアやバイブレーション・サウンド・ヒーリングなどのスパメニューも利用可能だ。
他のランチとは異なり、プログラムには医師によるメディカルカウンセリングと診断・血液検査が含まれており、心拍数、血圧、酸素飽和度などのバイタル測定、定期的なフィジカルチェック、尿検査、心電図検査が行われる。こうして得たバイオマーカーの数値によって隠れた疾患が見つかり、滞在中の健康とフィットネスの最適化に役立っている。参加者は終了時、自身の検査結果と、フォローアップのための医療チームへのアクセスが渡される
ランチハウスとして使われるエリアはカリフォルニアらしい内装で、参加者だけが出入りできる。食事をしたり、朝のストレッチや午後のコアトレーニングに参加したり、大きな白いソファでデトックスティーを飲みながらくつろぐことができる憩いの場だ。宮殿のようなパラッツオ・フィウッジ・ホテルにもアクセスでき、プログラム前後に豪華な客室に宿泊することも可能。滞在が延びて、乳製品、グルテン、大豆、アルコール、カフェイン、砂糖、動物性タンパク質抜きのプラントベースの食事が摂れなくても心配無用だ。パラッツォ・フィウッジのミシュラン3つ星シェフ、ハインツ・ベックは、バイオエネルギーと自然療法の専門家で、ゲストのために細胞の若返りに必要な栄養素入りでカロリー計算されたメニューを提供、美食を薬に変えてくれる。